スクエア端末の違いを徹底比較しました。
スクエアリーダー、スクエアスタンド、スクエアターミナル、スクエアレジスター、スマホでタッチ決済の各機能と利用シーンを詳しく解説しています。
店舗に最適な端末を選ぶポイントをわかりやすくまとめています。
スクエア端末一覧
スクエアは、さまざまなビジネスシーンに対応するために複数の決済端末を提供しています。
以下では、それぞれの端末について詳しく説明します。
機能/端末名 | スクエアリーダー | スクエアスタンド | スクエアターミナル | スクエアレジスター | スマホでタッチ決済 |
---|---|---|---|---|---|
価格 | 4,980円 | 29,980円 | 39,980円 | 84,980円 | 0円 |
接続方式 | Bluetooth | 有線(iPad) | Wi-Fi、Bluetooth | 有線、Wi-Fi | NFC対応スマートフォン |
対応決済 | クレジットカード、電子マネー、PayPay | クレジットカード、電子マネー | クレジットカード、電子マネー、PayPay | クレジットカード、電子マネー | タッチ決済対応のクレジットカード、Apple Payなど |
バッテリー寿命 | 約1500回決済 | なし(有線接続) | 長時間使用可能 | なし(有線接続) | スマートフォン依存 |
レシートプリンター | なし | なし | 内蔵 | 内蔵 | なし |
対応OS | Android、iOS | iPad | Android、iOS | 専用OS | Android、iOS |
持ち運びやすさ | 非常に高い | 低い | 高い | 低い | 非常に高い |
初期導入コスト | 低い | 中程度 | 中程度 | 高い | なし |
スクリーン数 | なし | 1 | 1 | 2 | なし |
スクエアリーダー
スクエアリーダーは、小型で軽量なカードリーダーです。スマートフォンやタブレットに接続して使用し、クレジットカードや電子マネーでの決済が可能です。
コストパフォーマンスに優れており、導入費用が低い点が魅力です。
- 価格: 4,980円(期間限定セールで3,980円)
- 接続方式: Bluetooth
- 対応決済: クレジットカード、電子マネー、PayPay
- バッテリー寿命: 約1500回の決済が可能
- 対応OS: Android、iOS
メリット:
- 低コストで導入可能
- 小型で持ち運びやすい
- 多様な決済方法に対応
デメリット:
- レシートプリンターが内蔵されていない
- スマートフォンやタブレットが必要
スクエアスタンド
スクエアスタンドは、iPadを使用したスタイリッシュなPOSレジスタンドです。
iPadをセットするだけで、簡単にPOSレジとして機能します。
- 価格: 29,980円
- 接続方式: 有線(iPad)
- 対応決済: クレジットカード、電子マネー
- デザイン: スタイリッシュでコンパクト
メリット:
- シンプルなデザインで操作が簡単
- iPadを利用してPOSレジ機能を実現
- 小売店やカフェに最適
デメリット:
- iPadが別途必要
- 持ち運びが難しい
スクエアターミナル
スクエアターミナルは、オールインワンの決済端末で、スマホやタブレットを必要とせず単体で機能します。
レシートプリンターも内蔵されています。
- 価格: 39,980円(期間限定セールで31,980円)
- 接続方式: Wi-Fi、Bluetooth
- 対応決済: クレジットカード、電子マネー、PayPay
- バッテリー寿命: 長時間使用可能
- プリンター: 内蔵レシートプリンター
メリット:
- 一台で注文入力と決済が完結
- レシートプリンター内蔵
- 持ち運びが容易
デメリット:
- 導入コストがスクエアリーダーより高い
- 初期設定が必要
スクエアレジスター
スクエアレジスターは、デュアルスクリーンを搭載したオールインワンのPOSレジです。
店舗のカウンターに最適で、POSレジとしての機能がすべて内蔵されています。
- 価格: 84,980円
- スクリーン: デュアルスクリーン(お客様向け画面と店舗向け画面)
- 接続方式: 有線、Wi-Fi
- 対応決済: クレジットカード、電子マネー
- プリンター: 内蔵レシートプリンター
メリット:
- デュアルスクリーンで顧客と従業員の両方が操作可能
- POSシステム内蔵で多機能
- 売上データの自動集計が可能
デメリット:
- 高額な初期導入コスト
- 持ち運びが不便
スマホでタッチ決済(旧Tap to Pay)
スマホでタッチ決済は、NFC対応のスマートフォン(AndroidまたはiPhone)を使用して、決済端末なしでキャッシュレス決済を受け付けることができるサービスです。
- 価格: 0円
- 対応決済: タッチ決済対応のクレジットカード、Apple Payなど
- 対応OS: Android、iOS
- 導入スピード: 即日利用開始可能
メリット:
- 初期費用がかからない
- 即時にキャッシュレス決済を導入可能
- 持ち運びが非常に簡単
デメリット:
- スマートフォン依存
- レシートプリンターがないため、別途手配が必要
スクエアの決済端末ごとにおすすめの利用方法
スクエアリーダーが向いている店舗
小規模店舗
スクエアリーダーは、導入コストが低いため、小規模店舗に最適です。
わずか4,980円(期間限定セールで3,980円)で購入でき、必要なのはスマートフォンやタブレットだけです。
小規模店舗では、大きなPOSシステムを導入するスペースや予算が限られているため、スクエアリーダーの手軽さと低コストが大きなメリットとなります。
イベント出店
イベントやフェスティバルなど、一時的な出店にもスクエアリーダーは最適です。
軽量で持ち運びが容易なため、場所を選ばずに利用できます。
また、Bluetooth接続でスマートフォンやタブレットと簡単に連携できるため、短時間でセットアップが完了します。
移動販売
フードトラックや移動販売車など、常に場所を変えて営業するビジネスにもスクエアリーダーは向いています。
バッテリー寿命が長く、フル充電で約1500回の決済が可能なため、一日中使い続けることができます。
また、クレジットカードや電子マネー、PayPayなど多様な決済方法に対応しており、顧客の支払い手段を選びません。
コストを抑えたい店舗
スクエアリーダーは低コストで導入できるため、予算を抑えたい店舗に適しています。
初期費用が安価なうえに、対面決済手数料も3.25%と比較的低いため、日々の運用コストも削減できます。
導入事例
品川WAFどうぶつ病院は、2015年に開業し、ペットの治療と飼い主へのサポートに注力しています。
開業時に導入したSquareリーダーは、翌営業日入金の迅速なキャッシュフロー管理と、持ち運び可能な決済端末として柔軟な会計場所の変更に役立っています。
特に動物病院では、診察室や外のベンチでの会計が多く、コンパクトなSquareリーダーの利便性が大きなメリットとなっています。
スクエアスタンドが向いている店舗
小売店
小売店では、商品管理や売上分析が重要です。スクエアスタンドは、iPadを使用して簡単にPOSレジシステムを導入でき、商品管理や売上分析を効率的に行うことができます。
おしゃれなデザインが店舗の雰囲気を損ねることなく、顧客に対してスマートな印象を与えます。
カフェ
カフェでは、カウンター周りのスペースが限られていることが多いです。スクエアスタンドは、コンパクトなデザインでカウンターにぴったり収まり、スペースを有効活用できます。
また、iPadをセットするだけで使えるため、従業員の操作も簡単で、注文処理のスピードアップにもつながります。
スタイリッシュなデザインを重視する店舗
スクエアスタンドは、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。デザインにこだわりのあるブティックやサロンなどの店舗では、見た目も重要な要素となります。
スクエアスタンドはそのスタイリッシュな外観で、店舗のインテリアにマッチし、お客様に好印象を与えます。
導入事例
新宿御苑にあるカレー専門店「curry草枕」は、欧風カレーともインドカレーとも異なる独自のカレーを提供しています。
スクエアスタンドを導入した理由は、レジ打ちの負担を軽減し、レジ締め時間を短縮するためです。
導入後はレジ締め時間が半分以下に短縮され、簡単なレジ研修でスタッフが操作可能になりました。
スムーズなキャッシュレス決済により、スタッフの負担が軽減され、顧客自らが決済できるため、説明が不要になりました。
スクエアターミナルが向いている店舗
飲食店
飲食店では、スピーディーかつ正確な決済が求められます。スクエアターミナルは、レシートプリンターを内蔵しているため、注文の確認や領収書の発行がスムーズに行えます。
また、持ち運びが容易で、テーブルでの会計にも対応できるため、顧客の利便性が向上します。
小売店
小売店では、多様な決済方法に対応することが重要です。スクエアターミナルは、クレジットカード、電子マネー、PayPayなど、多様な決済方法に対応しており、顧客のニーズに幅広く応えられます。
また、内蔵バッテリーが長時間持続するため、一日中使用してもバッテリー切れの心配がありません。
持ち運びが必要な店舗
スクエアターミナルは、持ち運びがしやすいデザインで、どこでも使用できるのが特徴です。
イベントやポップアップストアなど、一時的な販売場所でも簡単に利用できます。
内蔵バッテリーとWi-Fi接続により、場所を選ばずに決済を受け付けることができます。
導入事例
永福食堂は、杉並区永福町に位置するイタリアンレストランです。
オーナーシェフの松本晋亮氏は、テーブルでのキャッシュレス決済とレシート出力を簡便にするためにSquareターミナルを導入しました。
このオールインワン端末は、会計業務を大幅に効率化し、少人数でもスムーズな運営を可能にしています。
特にレシートプリンター内蔵の設計により、顧客への迅速なサービス提供が実現し、顧客満足度の向上に寄与しています。
また、Squareターミナルの使いやすさと多機能性が、従業員の負担軽減にも貢献しており、店舗全体の業務効率を大きく向上させています。
スクエアレジスターが向いている店舗
大規模店舗
大規模店舗では、迅速かつ効率的な決済処理が求められます。
スクエアレジスターは、お客様向けと店舗向けのデュアルスクリーンを搭載しており、顧客と従業員の双方が同時に操作できるため、決済スピードが向上します。
また、内蔵のPOSシステムが商品管理や在庫管理をサポートし、大規模な店舗運営に役立ちます。
バックエンド業務が多い店舗
スクエアレジスターは、POSシステムが内蔵されているため、バックエンド業務も効率的に行えます。
売上分析、在庫管理、顧客管理など、多くの業務を一元管理できるため、運営業務の効率化が図れます。
特に多店舗展開している事業者にとって、詳細なデータ管理が可能な点が大きなメリットです。
デュアルスクリーンを活用したい店舗
スクエアレジスターは、お客様向けの画面を搭載しているため、顧客が自身で支払い内容を確認できる点が魅力です。
これにより、顧客とのコミュニケーションが円滑になり、信頼感が向上します。
また、顧客画面は取り外し可能で、柔軟な設置が可能です。
導入事例
KNAGは、日本橋兜町に位置するコミュニティカフェです。
このカフェでは、SquareレジスターとSquareターミナルを導入することで、完全キャッシュレス化を実現しました。
これにより、釣り銭の準備やレジ締めの手間が大幅に軽減され、業務効率が向上しました。
オールインワンの決済端末を使用することで、注文の入力から決済までを一台で完結でき、カスタマーディスプレイを活用することで誤注文も減少しました。
また、売上データの自動集計と迅速な入金により、経理業務の効率化も達成しました。
キャッシュレス決済の導入によって、セキュリティの向上と共に顧客満足度の向上にも貢献しています。
スマホでタッチ決済(旧Tap to Pay)が向いている店舗
NFC対応のスマートフォンを持っている店舗
スマホでタッチ決済は、NFC対応のスマートフォンがあればすぐに利用できるため、初期費用がかかりません。
Android端末だけでなく、iPhoneにも対応しているため、幅広いユーザーに適しています。
特に、すでにNFC対応スマートフォンを持っている店舗では、追加コストなしで導入可能です。
即時にキャッシュレス決済を導入したい店舗
スマホでタッチ決済は、最短当日から利用開始できるため、すぐにキャッシュレス決済を導入したい店舗に最適です。
申請から利用開始までのスピードが速く、スムーズにキャッシュレス決済を始められます。
イベントや出先で決済を行いたい店舗
イベントやポップアップストア、移動販売など、一時的な販売場所でもスマホでタッチ決済は便利です。
決済端末を持ち運ぶ必要がなく、スマートフォンさえあればどこでも決済を受け付けることができます。
特に、移動が多いビジネスでは、その手軽さが大きな利点となります。